本作は悪霊にガチ恋するラブ・イズ・バワーな主人公の奮闘を描きます。
それも怖いくらい赤裸々にです。
あ。いまさらですが〝ひとこと紹介〟はフェイクです。すいません。
格安の事故物件に住み、Vチューブを命がけで推す主人公は、転居先の事故物件で悪霊に取り殺されそうになります。
そこは、もう3人もの人が亡くなった非常に危険な部屋なのです。
でも、その悪霊の顔が生前は自分の好みの顔であると直感した主人公は、その悪霊を愛で始めるのです。
外見ガチの怨霊なのに。
自分を殺そうとしているのに。
ガチで愛好してしまうのです。
主人公の想像力がすべてを覆した瞬間でした。
性癖に限りなし。
人の情愛とは遠い青空のように永久無辺なのです。たぶん。
そして始まる怨念と偏愛の泥仕合。
悪霊に殺されるのが先か、悪霊を愛でくりまわすのが先か。
一対一の奇想天外な攻防です。
笑わないことなどできないと思うのです。
主人公の常軌を逸した行動がとにかく楽しいし、勢いがある極上のホラーコメディです。
この結末。
見届けるしかないと思うのですよ。
【レビューコンテスト応募】
本作はホラー×恋愛……らしい。ホラーとしても恋愛としても異常極まっていますが、一応ホラー×恋愛であることは間違いないと思います(?)。
主人公の「僕」が引っ越してきたのは、家賃千円(!)の事故物件。三人もの住人が連続死しているというその部屋には幽霊が出るようで――。
住民を次から次へと殺害する恐ろしき殺人幽霊に“ガチ恋”してしまった「僕」は、あの手この手で恋心を示そうとします。
ええ、もうね、もはやどちらが化け物なのか分かりません(笑)。幽霊のほうがまだまともな感性をしているように思えてきます。
本来だったら怖いはずのホラー描写が視点人物の「僕」によって全て破壊されてしまっており、キモコメディーへと昇華されてしまっています。キモコメディーって何だ。
通常のホラーに飽きてしまった方や変な方向に尖ったホラーをお求めの方は是非ご一読くださいませ!
何やら、推し活で忙しい方の生活スタイルは事故物件に住んで家賃を下げることらしいですね 笑
新しい……
まあ多様化が叫ばれている世の中。
愛するという気持ちは、生死を問わないのかもしれません。
考えてみれば理にかなってます。
悲恋で亡くなった幽霊は、現れる時に「恨めしや」と言って現れるのなら、
逆のことをする男がいたって不思議ではないのです!!
つまり幽霊に向かっていく男がいたってね!!
それはそうと、何よりも言いたいのはおそらく、これがライトノベルのお手本なんだろうなという完成度です。
何やら上から目線の言い方になってしまってたら申し訳ないのだろうけれども、
あ、求められているのはこれなんだ!
と、どこかで納得してしまう自分がいました。
人に求められているものを、作れる。
プロの基本だと思います。
ぶっ飛んだ表現もありますが、なるほど、勉強させていただきました。
ご一読を!!
家賃1000円の格安アパート。
絶対に怪しいですよね!事故物件だといっているようなもの。
案の定、幽霊が出ます。
幽霊の姿は、おぞましいもの。
眼球がない。頬がひび割れている。涙は黒い液体。
想像しただけで怖いですよね。
それなのに、主人公はこう思います。
「この女性、生前は絶対にかわいかった!」
いやいやいやっ!!
生前はかわいかったとしても、死んでいるから!
金縛りをかけて、首を絞めにきているから!
かわいいとかかわいくないとか、そういう問題じゃない……よね?
世の中には、いろんな人がいます。
主人公はこの幽霊に恋をしました。本気です。ガチ恋です。
殺意みなぎる幽霊と、その幽霊に恋をした僕。
片思いの行方はどうなるのか、見届けていただけたらと思います。
別な意味でホラーなのに、一周回ってすがすがしいです。
この作品は一言で言えば、「ホラーなのに笑えて、笑っているうちに背筋が冷える」異色の怪作です。
舞台は、いわくつきの事故物件。
そこで暮らし始めた主人公が遭遇するのは、どう見ても危険すぎる存在……殺意をもった幽霊。
普通なら恐怖一択の展開ですが、本作の主人公は違います。
彼は“ガチ恋オタク”。
その一点だけを武器に、幽霊・恐怖・死の危険までもを恋愛文脈にねじ伏せて解釈していきます。
この価値観のズレが、とにかく強烈で、そしてクセになります。
文章はテンポがよく、語り口も軽快です。コミカルに読み進められるのに、
ふとした瞬間に「これは笑っていい話なのか?」と立ち止まらされる不気味さがあります。
ホラーとコメディの境界線を、意図的に踏み越えてくる感覚がとても鮮烈です。
また、本作は単なる悪ふざけでは終わりません。
“推す”“愛する”“理解したつもりになる”という行為の危うさが、極端な状況を通して浮かび上がってきます。
それでも説教臭さはなく、最後までエンタメとして振り切っている点がお見事です。
・ホラーが好きだけど、少し変化球を読みたい方
・ブラックユーモアや狂気寄りの一人称が刺さる方
・「こんな発想ありなの!?」と驚きたい方
そんな読者さんには、ぜひ手に取ってほしい一作です。
読み終えたあと、怖かったはずなのに、なぜか笑ってしまう。
そして少しだけ、ゾッとする。
そんな不思議な読後感が、きっと残ります!
衝撃を受けましたね、主人公のキャラクター性に。
この作品には怖い悪霊が出てくるのですが、ぶっちゃけこの主人公のほうがずっと怖いです。
主人公は月一万の事故物件に住んでいたのですが、老朽化で取り壊すことになったみたいで、六階建てのマンションのある部屋に引っ越します。
間取りは2LDKで、家賃は月千円。当然、その安さには理由があるみたいで、過去に住んでいた人が三人連続で不審死しているようです。
正直、私もこんなところがあるなら、事故物件だろうと住んじゃうと思うので、ここまでは主人公に共感できたのですが、それ以降は正直、「うわあ……」て思ってばかりでしたね。
ある日、主人公はその部屋にいる悪霊に襲われるのですが、その霊の容姿を見て、生前が可愛かったことを悟り、恋をしてしまいます。
そしてここに書くのも憚られるくらい常軌を逸した行動を……!
いや、生前がいくら可愛かったとしても、今の彼女の姿は眼窩に眼球が入っていないし、黒い液体を穴の空いた目から流しているし、頬がひび割われているんですよ!? 普通そんなことしますか!?
それからもこの主人公は悪霊に対してヤバイことをしまくります。
正直、何度もドン引きしましたが、その突き抜けたヤバさは変な爽快感すらありました。
幽霊も怖いんですが、主人公がヤバすぎて彼女がかわいそうに感じてしまいました。
とにかくこの作品はヤバイです! ヤバイばかり言っていて頭がヤバイやつだと思われるかもしれないですが、ほんとヤバイんです!
皆さんも是非読んで、このヤバさを味わってください!