台風。土砂崩れ。圏外。廃墟。野犬の群れ。殺人。犯人はだぁれ?

なにこれすごく面白い!思わず引き込まれました!

主人公はある町に取材へ向かう途中の女性。
連休の渋滞を避けて山深い旧道を走っていたところ、台風による土砂崩れで足止めを食らってしまいます。
さいわい先に立ち往生していた二人の男性・遠藤と田所とともに、近くの廃ドライブインに避難するのですが……。

陸の孤島、いわゆるクローズドサークル的な舞台で起こる出来事にぐいぐい引き込まれました。
登場人物同士の不和や事件とは直接関係なさそうな「自然の脅威」が次々と襲いかかり、息が詰まるような緊張感が続きます。

絶えず不穏な気配が漂い、誰も彼もが怪しく見える——まさにタイトルの通り。
真相がどうなるのか、続きを読まずにはいられません。

サスペンスやホラーが好きな方には特におすすめしたい一作です!