その絵に関わった人間の末路を、あなたは最後まで見届けられるか?

主人公ジョージは大学を中退した若き画家。
だが絵の才能はないのか、コンクールに出しては落選するばかり。

そんなジョージはある日、人喰い絵画の噂に取り憑かれてしまう。
どこにあるのか、誰が描いたのか。ちゃんとしたことは分からない。
ただ関わったら最後、失踪することだけは確かな「いわくつきの絵画」。

ジョージは止まらない衝動のまま、貧民街で暮らす親友アーサーを訪ねるのだが……。

噂の絵画を求めて始めた、ちょっとした冒険。
けれどその冒険はジョージとアーサーを得体のしれない世界へと引きずりこんでいきます。
それどころか二人には何やら人に言えないような秘密があり、その描写もまた不気味で、怖いもの見たさがありますね。

読み始めたら止まらないテンポの良さ。胸をざわつかせる違和感。
一話ごとに深まる謎がゾクゾクしてたまらないです。

19世紀イギリスを舞台に紡がれる、怪異と秘密のホラーミステリーはいかがでしょうか?