エピローグ

 ここは地球という星の日本という国──



 *



「うちと結婚してくれないかにゃん?」


 歩いていると、猫みたいな口調の猫耳の女性に告白された。和服を着た美人さんである。


 俺はお断りの返事をする。


「えっと、ごめん。結婚できない」


「どうしてにゃん?」


「突然言われても困るし。あまり好みのタイプじゃないし」


「ダーリン好みの巨乳美人に転生したにゃん。それなのに好みじゃないとはどういうことにゃん?」


 俺は首を傾げた。


「え、俺はド貧乳しか愛せない体質だけど……」


「嘘にゃん! ダーリンは巨乳好きにゃん! だからハエトリグモのN子ネコから巨乳女に転生したにゃん!」


「何を言っているのか分からないけど、俺は生まれてこの方、貧乳の女しか好きになったことはない」


「にゃ……?」


「それにせっかくハエトリグモだったのに、人間に転生しちゃったらダメだよね。俺はハエトリグモの方が好きなのに」


「にゃ……!」


「もう好きな子がいるしね……紹介するよ」


 俺は指先に掴まっている小さな蜘蛛を彼女に見せた。


「アダンソンハエトリグモって種類だから貧乳Aカップであって欲しいという願いも込めてA子って名前で呼んでる。この子がいる限り君とは結婚できない」


 ネコ女は言った。


「それならばうちは待つにゃん。たとえ100億年でも待つにゃん──」





 そして100億年後。広い宇宙の片隅で俺たちは再会する。






【終わり。そして始まり】

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100億年後の宇宙の片隅でお嬢様は愛を叫ぶ 猫とホウキ @tsu9neko

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