りんごの木

みぃ

林檎の木





あるところに 心優しい少女と

とても 凛々しい青年がおりました。


少女は青年に 恋をします。

青年も少女のことを おもっていました。


ふたりは毎日

丘のうえにある

りんごの木の下 語り合います。



ふたりは とてもやさしい絆で

しっかりと 結ばれていました。


ところが青年は 上京をしようと 考え出しました。


少女は とてもやさしいこころの持ち主なので

止めようとはしません。


ただ ただ

青年の無事を祈り 送り出すのです。


青年も必ずや 少女のもとへ

帰ってくると誓って

旅立ったのです。




上京して青年は ところどころの

お店を訪ねては 彼女をおもい

贈り物を探します。


どの地に行っても必ず 探します。


でも ある日 気づいて仕舞うのです。


ここにある きらびやかなものたちは

確かに美しい。

でも ここには彼女に似合うものは

何ひとつとして ないのだと。


彼女は 自然豊かなる あの土地で

やさしい 笑顔のまま


だから 素敵なんだ‥


青年は彼女に贈り物することを

あきらめました。




そして


月日は流れ



あの青年は 結婚してひとりの子供にも

恵まれていました。


ある日ひとりで里帰りをしようと


汽車の旅。



そして見つけて仕舞うのです。


ふたり語らった

りんごの木


一つの墓標があることを


そしてそこには

わすれもしない少女の名前。



あの日の青年は 大声で

なきました。


いつも いつも

いつまでも 自分だけを待ち続けて

そのいのちが 尽きるまでも



そう


あの日少女が欲しかったのは

きらびやかな贈り物でも

ましてや お金でもなくて


ただ心から

青年のことを待ちわびていたのでした。




りんごの木


そのしたにある ふたつの墓標


それは 遠いあのひの

少女と青年


永遠にともに




一途な少女と

夢追いかけた 青年  


ちいさな恋の物語🫧✨



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りんごの木 みぃ @miwa-masa

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