概要
皆さん、歴史的事件の目撃者になる準備はいいですか!?
2025年、カクヨムに突如として勃発した文化爆発、通称「第一次イクラ丼大戦」。そこに奉納された107もの聖典(作品)を、このわたくしが徹夜と情熱と溢れる食欲だけで完全分析!
SF、恋愛、ホラー、果ては哲学まで、なぜ人類は一杯の丼からこれほど多様な宇宙を創造できたのか?
「純情魚卵派」「暗黒丼」「イクラ・インヴェイジョン文学」など、ばかばかしくも大真面目な流派に全作品を分類し、その魂の在り処を解き明かす、前代未聞のなんちゃって文学史が、今ここに爆誕したのだ!
さあ、丼の底に広がる、愛と狂気と醤油の物語をとくとご覧あれ!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!私は、いくら丼について何一つ解っちゃいなかった。
この企画に参加させて頂いた者です。
拙い作品を投稿させて頂き、このアンソロジーを拝読して感じるのは、「私はいくら丼の深淵なる世界について何一つ解っちゃいなかった」と言うことです。
告白します。この企画を初めてみた時、私は「え、何この企画w w ネタ?w」と思ってしまいました。今や、自身の浅はかさを恥じ入るばかりです。
この89作品たちは、「いくら丼」の持つ、深い深いポテンシャルの証左に見えて仕方がありません。いくら丼とは、ただの海鮮料理ではなかったのです。
その外見。艶々と光る紅い宝石たち。
その食感。プチプチと弾けては迸る、生命の奔流。
その情念。様々なシチュエーションで交わされる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!そう、君たちは今日から立派な「丼文学徒(ドンブリスト)」なのだ!
PC画面上でワライカワセミみたいな声で馬鹿ほど笑いました。
きっかけは一人の奇想天外な自主企画。
しかし、よもやこれが突如カクヨムに吹き荒れた「いくら丼ブーム」の発端となるとは、思いもよらなかった……。
精々10作品、集まっても2~30作品程度だろうと思っていたいくら丼は、あれよあれよという間に膨大な数に膨れ上がっていき、カクヨムはいくら丼に支配された……。
たった一人の「いくら丼」の号令が、カクヨムに歴史を刻んだ瞬間だった……!
いや、私も参加したんですけどね!?
なんというかこう……異色作が多すぎるというか……馬鹿なの?(誉め言葉)
いやもう、正気で読めるわけがねえよ。
頭ン中にオレ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!作家達が真面目にふざけた、赤い結晶(粒)を召し上がれ
まず、本作は「いくら丼文学」として一大ムーブメントを起こしている企画への参加作品の紹介である。
さながらバーリトゥードの様相を呈している様々ないくら丼/いくら作品を、真面目に分類している貴重な資料でもある。
読者はその中から自分の好みに合うジャンルの「いくら丼文学」を手に取ることが可能になっている、というのも非常ににくい構成だ。
それ以上何を言う必要があろうか、是非とも紹介の中から好みの「いくら丼文学」を手に取り「いただきます!」と声を上げ貪り読んでいただきたい。
ノリ良く真面目にふざける、その好例と言える企画である。