ヒューマニズムが「スーッ」と地下水脈のように流れる至宝の一篇
- ★★★ Excellent!!!
もはや芸術である。
芸術は凡人には理解できない、というのは間違いだ。
青山翠雲氏はその鬼手を以てわれわれ凡人にも一読で頭にスーッと入るように明解に記述している。
記述するだけではなく、根底には日常の愛こそが最も尊ぶべきものという不変の真理が地下水脈のように流れている。
放屁を学術的かつSFかつ問題提起の論述いやエンタメ小説の題材としてここまで芸術的に昇華させた小説を私は見たことがない。
青山翠雲氏はカクヨムの鬼才であると同時に「スー」高(崇高)なる至宝である。