「赤ちゃんを植えた」という一文からずっと異常なことが起きているのに、語り手のテンションだけは最後まで日記を書く子どものように一定なのが面白かったです。特に「目が出た」が本当に眼球だったところから、犬を肥料として埋めるあたりまで、言葉遊びのような軽さとグロテスクさが自然につながっているのが良かったです。一番怖いのは赤ちゃんの造形そのものより、途中で愛情を失って放置し、最後には何事もなかったように次の種を植える語り手の感覚かもしれません。短い日記形式だからこそ、その異常さを説明しすぎずに最後まで押し切っているのも好きでした。
もっと見る