概要
崩壊しかけたオゾン層。
降り注ぐ強烈な紫外線。
そして、人類の遺伝子に眠っていた“生存のための変異”が目を覚ます。
ブラジルで確認された、世界初の変異者。
人々はそれを異常な病気だと思っていた。
だが変異は、世界中で静かに始まっていた。
外資系ゼネコンに勤める主人公は、失敗ばかりで、毎日のように上司から叱られる平凡な会社員。
そんなある夜、会社の飲み会の最中。
直属の上司が突然――ハダカデバネズミへと姿を変える。
それを境に、世界各地で人間が次々と動物、鳥、魚、昆虫、さらには植物へと変異していく。
そして主人公自身にも、青い輪のような痣が現れ始める。
やがて彼が変異したのは、
猛毒を持つ、小さな海の生物。
ヒョウ
皆さまの貴重なひと時に、僅かでも刻まれたなら幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!生物と人間性の本質に迫るディープな世界
かつて「地球」と呼ばれ、人類が文明を築いていた時代。
会社でストレスを抱える主人公は、右腕に浮かんだ謎の「青い輪」をきっかけに、ヒョウモンダコへと変化していくことになります。
まず人間社会の崩壊と、動物へと変貌していく人々という設定に驚かされました。
ヒョウモンダコやハダカデバネズミの生態などの描写が緻密で、ネズミになった上司とのシュールなやりとりも面白みを感じました。
肉体だけでなく知性や言語が奪われる恐怖はゾクリとするものがあり、生物的本能と人間性の衝突が描かれているところも本作の魅力だと思います。
従来の常識を覆すSF的な仮説も提示され、先行きが気にならずにはいられない。
そん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人類が“ヒト”をやめた世界で、それでも生きる意味を探す変異SF。
はじめに⭐️
この作品は短文・体言止め・反復・改行を多用した、散文詩的なスタッカート文体文章を“読む”というより、一枚ずつ映像や感覚を見せられる文体です。
そこがこの『青環のサピエンス』のかなり特徴的なところです。
14話までの感想です。
「人類は滅びなかった。ただ、ヒトではなくなった。」
この設定がかなりそそられました。
ある日突然、人間が動物や魚、虫、植物へ変わっていく∑(゚Д゚)
主人公も例外ではなくて、しかも転生とか変身能力じゃなく、本当に“人間だった身体を失っていく”ので、思っていた以上に怖いSF。
でも面白いのが、姿が変わっても記憶や感情まですぐ消えるわけじゃない。身体…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ヒョウモンダコになった会社員、人類の謎を追う!
人類は滅びなかった。
ただし――みんな別の生き物になっていた!
動物や鳥、魚、昆虫、さらには植物まで。
人々が次々と姿を変えていく中、平凡な会社員だった主人公が変異したのは、猛毒を持つヒョウモンダコでした。
それから百年以上。
人類文明が崩れた世界で人間だった頃の記憶を取り戻した彼は、かつての仲間たちと再会していきます。
見た目はタコでも、中身は元会社員。
シリアスな世界なのに、仲間との掛け合いがどこか楽しいのも魅力です。
人類に何が起きたのか。
そして、人間とは何なのか。
八本の腕と猛毒を武器に、人類の謎を追うポストアポカリプスSFです!