かつて「地球」と呼ばれ、人類が文明を築いていた時代。
会社でストレスを抱える主人公は、右腕に浮かんだ謎の「青い輪」をきっかけに、ヒョウモンダコへと変化していくことになります。
まず人間社会の崩壊と、動物へと変貌していく人々という設定に驚かされました。
ヒョウモンダコやハダカデバネズミの生態などの描写が緻密で、ネズミになった上司とのシュールなやりとりも面白みを感じました。
肉体だけでなく知性や言語が奪われる恐怖はゾクリとするものがあり、生物的本能と人間性の衝突が描かれているところも本作の魅力だと思います。
従来の常識を覆すSF的な仮説も提示され、先行きが気にならずにはいられない。
そんな奥行きのあるディープな世界観をぜひ味わってみてください。
はじめに⭐️
この作品は短文・体言止め・反復・改行を多用した、散文詩的なスタッカート文体文章を“読む”というより、一枚ずつ映像や感覚を見せられる文体です。
そこがこの『青環のサピエンス』のかなり特徴的なところです。
14話までの感想です。
「人類は滅びなかった。ただ、ヒトではなくなった。」
この設定がかなりそそられました。
ある日突然、人間が動物や魚、虫、植物へ変わっていく∑(゚Д゚)
主人公も例外ではなくて、しかも転生とか変身能力じゃなく、本当に“人間だった身体を失っていく”ので、思っていた以上に怖いSF。
でも面白いのが、姿が変わっても記憶や感情まですぐ消えるわけじゃない。身体はどんどん人間から離れていくのに、頭の中には仕事のことや人間関係、昔の記憶が残っている。
「じゃあ、どこまでが人間なんだろう?」って自然に考えてしまいます。
世界が崩れていく話なのに、ずっと絶望一色でもありません。
変わってしまった身体でどう生きるのか、他の“元人間”とどう関わるのか。その先を知りたくてどんどん読んでしまいました。
人類滅亡ものは結構ありますが、「絶滅した」のではなく「生き残るために、人間であることを捨てた」という発想はかなり強い。
ちょっと不気味で、切なくて、それでも先を見たくなる。
かなりクセのあるポストアポカリプスSFでした💫
人類は滅びなかった。
ただし――みんな別の生き物になっていた!
動物や鳥、魚、昆虫、さらには植物まで。
人々が次々と姿を変えていく中、平凡な会社員だった主人公が変異したのは、猛毒を持つヒョウモンダコでした。
それから百年以上。
人類文明が崩れた世界で人間だった頃の記憶を取り戻した彼は、かつての仲間たちと再会していきます。
見た目はタコでも、中身は元会社員。
シリアスな世界なのに、仲間との掛け合いがどこか楽しいのも魅力です。
人類に何が起きたのか。
そして、人間とは何なのか。
八本の腕と猛毒を武器に、人類の謎を追うポストアポカリプスSFです!
まだ読んでいる最中ですが、読み始めて直ぐ話が面白いです。
初めは、会話が面白いな、と、笑って読んでたんですけど、
次の話になると、背筋がゾワっとする怖さがありました。
そして又笑ってしまうと言う・・
緩急と言うんでしょうか?
なので、あれ?前のページ笑ってたけど、この話怖いのかな、、と、
頭がバグりました、(笑)
これはもしかして、作家さんが狙って書いてたのかなと・・
なので、作家さんの力量の(凄さ)怖さだと思いました。
文体も個性的で、サクサク読めますし、しっかりと読み込めます。
読んでいて面白いのは勿論ですが、楽しいです。
(あ、わ~い!って楽しさではなく、次を読みたい楽しさです。)
そしてお話がゆへ、推しが毎回毎回気になってしまいます。
ああ、来週もいますようにと。
大規模な人類変異系SF作品です。
人類が滅亡……ではなく、様々な動物に少しずつ姿を変えていくという世界観。
比較的一話の文字数は多めかつ、極端に単語を短く区切っていくことで、毎回独特の読み味をくれます。
スクロールするうち、どんどん海に深く潜っていくようで、まるで自分も海の生き物になってしまったような感覚は、Web小説ならでは。
野生動物の単純明快な判断軸に、自分の脳が最適化されていくようでした。
……あと、嫌いだった上司の動物の種類には、悪意を感じてちょっと笑えました。
謎やイベントの連続で飽きさせない構成はお見事。
まだまだ謎がたくさん残っており、続きが楽しみな作品です。