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概要
アル中の蛇、時々ナマズ。地震か世界恐慌か、はたまた沈没か。凌ぎきれ!
祖父が孫に残したのは、金ではなかった。
まだ法律も税制も名前をつけきれていなかった頃。
価値があるのか、ただのデジタルゴミになるのかも分からない暗号資産を、祖父は物好きな昔馴染みと買った。
そして高校生の孫に鍵を渡し、こう言った。
「今から、お前の仕事は樽番だ」
売るな。
腐らせるな。
盗まれるな。
忘れるな。
法と税が追いつくまで、ただ凌げ。
それから年月が経ち、蛇入りの酒樽は思いのほか大きく育った。
酒を飲ませれば暴れ、切らせれば眠る。
ときには地震を起こすナマズのようでもあり、現金に換えれば容赦なく噛みついてくる。
それでも樽番は、今日も帳簿と鍵を確かめる。
これは投資の話ではない。
一番揉める資産を、一番揉める孫に、一番揉めない形で押しつけた祖父と、その後始末を続ける孫
まだ法律も税制も名前をつけきれていなかった頃。
価値があるのか、ただのデジタルゴミになるのかも分からない暗号資産を、祖父は物好きな昔馴染みと買った。
そして高校生の孫に鍵を渡し、こう言った。
「今から、お前の仕事は樽番だ」
売るな。
腐らせるな。
盗まれるな。
忘れるな。
法と税が追いつくまで、ただ凌げ。
それから年月が経ち、蛇入りの酒樽は思いのほか大きく育った。
酒を飲ませれば暴れ、切らせれば眠る。
ときには地震を起こすナマズのようでもあり、現金に換えれば容赦なく噛みついてくる。
それでも樽番は、今日も帳簿と鍵を確かめる。
これは投資の話ではない。
一番揉める資産を、一番揉める孫に、一番揉めない形で押しつけた祖父と、その後始末を続ける孫
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