真夏の真夜中、大切な人との別れを前に、必死に病院へ向かおうとする主人公。そんな主人公を待っていたのは、思いがけない出来事でした。誰かから受け取った何気ない優しさが、長い年月を経ても心に残り、やがて自分も誰かを助ける側へとつながっていく物語です。読んでいるうちに、私自身も、名前も知らない年配の方に助けていただいた過去を思い出しました。人は、自分では気づかないところで、誰かの優しさに支えられていることが多いのかもしれません。そんなことを感じさせてくれる、素敵な作品でした。
名乗ることもなく、ただ困っている誰かのために行動した優しさ。その親切が20年近く経った今も作者様の中で生き続け、今度は作者様自身が誰かを助ける側になっているという流れがとても素敵で心温まるお話でした。
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