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概要
死者を名なしに捨ててはならない。――ただし、名が死者を縛るなら?
葬送都市ネム=レクス。
人が死ねば、名を記す。
棺を用意し、墓碑へ刻み、眠りの鐘を鳴らす。
死者を名なしに捨ててはならない。
それが、この街の決まりだった。
死者名記録官、リシェ=ベルレインの仕事は、
死者が最後に名乗った《終名》を聞き、
その人生を記録し、
正しい名前で眠りへ送ること。
そんな彼女のもとへ、奇妙な事件が持ち込まれる。
夜明け前。
空白墓地で、一つの葬列が行われた。
参列者がいる。
泣いている少女がいる。
棺もある。
――けれど、棺の中には誰もいなかった。
さらに不可解なことに、
参列した者たちは誰を葬ったのか思い出せない。
残されていたのは、空の棺と、
《まだ、記すな》
という謎の言葉だけ。
調査を始めたリシェは、
やがて一人の青年と出会う。
自
人が死ねば、名を記す。
棺を用意し、墓碑へ刻み、眠りの鐘を鳴らす。
死者を名なしに捨ててはならない。
それが、この街の決まりだった。
死者名記録官、リシェ=ベルレインの仕事は、
死者が最後に名乗った《終名》を聞き、
その人生を記録し、
正しい名前で眠りへ送ること。
そんな彼女のもとへ、奇妙な事件が持ち込まれる。
夜明け前。
空白墓地で、一つの葬列が行われた。
参列者がいる。
泣いている少女がいる。
棺もある。
――けれど、棺の中には誰もいなかった。
さらに不可解なことに、
参列した者たちは誰を葬ったのか思い出せない。
残されていたのは、空の棺と、
《まだ、記すな》
という謎の言葉だけ。
調査を始めたリシェは、
やがて一人の青年と出会う。
自
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