治癒専門の新人ハンター・ソファは、初依頼でオーガに遭遇し、謎の強者イツカに救われる。ギルドに戻れば、受付嬢アリアや料理人セレナたち個性豊かな仲間が待っていた。
だが平穏は長く続かない。隣国オロディアから5000の軍勢が侵攻してくる。迎え撃つハンターはわずか500。絶望的な戦力差を前に、ギルドは知恵を絞る――
斥候コードの敵陣潜入、魔法使いノエルの迷路展開、そして交渉による敵兵の切り崩し。
戦闘シーンは容赦なく、ゴブリン殲滅の描写は生々しい。だが同時に、セレナの色気ある言動やギルドの宴会風景など、コミカルな日常描写が緊張を和らげる。そして何より、イツカの圧倒的な戦闘力が光る――
骨を武器に敵将を一撃で葬る姿は痛快。
群像劇形式で多視点から描かれる戦記ファンタジー。新人の目を通して描かれるギルドの日常と、戦いの裏側が魅力的。
静かな村から出てきた新人ハンターの彼女は、初依頼帰還後にギルドでの宴会に参加します。そして命の恩人のA級ハンターやギルドのみんなと宴会を楽しみます。翌朝、二日酔いでくたばるなかまたちは、代償付き回復スープという怪しげなるもので無理やり戦線復帰させられることになります。そのミッションはなんと、単なるモンスター退治ではなく、あとから考えると秘密ミッションの可能性が!帰還後に、隣国の不穏な噂が告げられ、緊張に包まれるギルド。そして、壮大なる物語が幕を開けます。「国とは何か」「戦争とは何か」「この国の成り立ちと山脈越えの洞窟の価値とは」。ドキドキする展開です。つづきはみなさんで。
この作品は
冒険と戦乱の狭間で揺れる人々の生を
静かな筆致で描いた物語です。
主人公ソファは
無垢な少女から仲間を導く存在へと
少しずつ成長していく。
その姿は決して劇的ではなく
迷いと優しさを積み重ねた
現実的な変化として描かれ
深い共感を呼びます。
戦場では勇気と愚かさ
慈愛と憎しみが入り混じり
そこに生きる人間の
矛盾が鮮やかに浮かぶ──
イツカの静かな強さ
アリアの理知
セレナの包容
そして仲間たちの絆──
誰もが〝不完全〟だからこそ輝く。
壮大な戦記でありながら
人の心を描く叙情詩。
この物語は
血と涙の向こうに咲く一輪の希望──
その温もりを信じる者たちの記録である。