概要
見たこともない写真館。そこで手にした古いカメラ。
怪しげな老店主。意味不明な忠告。
そして、起こる異変──。
どうか、現像しないでくださいね。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ちゃんと言いましたよねぇ?首が折れるほどの勢いで何度も何度も……
一度は怪異から逃れられたはずなのに、妻の提案をきっかけに、再び写真を撮ってしまう。しかも、まだ「避ける方法」は残されていたのに、写真館の店主から念を押されていた現像の条件を、当人たちはすでに覚えていない。そしてコンビニで現像された写真に現れた異常をなぞるように、家族が一人ずつ悲惨な最期を迎えていく。
特に怖いのは、「知らなかったから避けられなかった」のではなく、避けるための手段そのものは提示されていたのに、それを思い出せないというところです。何をしても間に合わないように感じさせる圧倒的な理不尽さが、怪異を「逃げられないもの」として強烈に印象づけています。
そして、ここからはあくまで私の深…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「幸せの絶頂、予兆」。
家族。一般的な家族。
縁あって結ばれた男女が、結婚して子供に恵まれ。
すくすく育つ1男1女。うれしい成長の喜びが届く。
まさに絵に描いたような、幸せの絶頂。
だから要注意なのです。そんな一瞬こそ、警戒しなければ。
邪悪なものは、ぽっかりと口を開けて、待ち受けているから。
パシャリ、パシャリ。そのほかいろいろな音とともに。
崩れていく、失われていく。ただ受け取ったばかりに。
でも第1話に。既に主人公に。その予兆はちゃんと、あったような気もするのです。
ポトリ、あふれる。
怖い、悲しい、苦しい、やるせない、切なく美しい。
いろいろな感情に襲われる贅沢なホラー、ぜひお読みいただきたい作品で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その一枚を――現像しないでくださいね。
「現像しないでくださいね。」
――その言葉を、どうか忘れないでください。
始まりは、一台の古いカメラ。
ほんの少し奇妙で、ほんの少し気味が悪い。
けれど最初はまだ、引き返せそうに思えるのです。
パシャリ。
ただ写真を撮っただけ。
ただ、大切な家族との幸せな瞬間を残しただけなのに。
なのに全4話を通して、日常の中へ説明のつかない「何か」が少しずつ入り込み、逃げ道を塞ぐように恐怖が積み重なっていきます。
怖いのは、怪異そのものだけではありません。
――気づいた時にはもう遅い。
――理由も分からない。
――どうすれば止められるのかも分からない。
その理不尽さが、とにか…続きを読む