概要
「いつか」じゃなくて、今夜、君と海へ行こう。
高校三年生の九月。
榎本カズキは、美術部最後の日を迎えていた。
絵を描くことが大好きなカズキには、母との約束がある。高校を卒業したら、絵を描くことをやめる。それが、これから先の人生のために必要なことだった。
そんなカズキの隣には、二年間を共に過ごしてきた少女がいる。
いつもの美術室で、カズキが描き上げたのは、夕暮れの海と、一人の少女の絵。
「次は海に行ってみたいかな」
そう言った彼女と、カズキは約束する。
「いつか、本物の海に行こう」
けれど、美術部最後の日の帰り道
彼女は笑って言った。
「いつかじゃなくて、今すぐに」
こうして二人が向かったのは、夜の海。
これは、絵を描く少年と、彼の青春を彩った少女が過ごす、最後の一夜の物語。
カクヨム甲子園ショート部門応募作品です。
応援よろしくお願いします
榎本カズキは、美術部最後の日を迎えていた。
絵を描くことが大好きなカズキには、母との約束がある。高校を卒業したら、絵を描くことをやめる。それが、これから先の人生のために必要なことだった。
そんなカズキの隣には、二年間を共に過ごしてきた少女がいる。
いつもの美術室で、カズキが描き上げたのは、夕暮れの海と、一人の少女の絵。
「次は海に行ってみたいかな」
そう言った彼女と、カズキは約束する。
「いつか、本物の海に行こう」
けれど、美術部最後の日の帰り道
彼女は笑って言った。
「いつかじゃなくて、今すぐに」
こうして二人が向かったのは、夜の海。
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