概要
冷凍庫を開けたら、ジャングルがあった。
母さんが死んでから、親父は一日に何十回も冷凍庫を開けるようになった。ある夜、腹が減って開けたら、そこに手のひらサイズのジャングルがあった。凍った母さんの青い傘、失くしたはずのもの、まだ失くしたことにしていないもの——それらが日に日に、家中を侵食していく。
奥に潜んでいた一匹の猿だけが、凍っていなかった。
「お母さんなら、もう帰ったよ」
奥に潜んでいた一匹の猿だけが、凍っていなかった。
「お母さんなら、もう帰ったよ」
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?