概要
管理栄養士が書く異世界×栄養×ヒューマンドラマ!人は食べなければ生きていけない。では、生きるとは何か?食べるとは何か?ファンタジー世界とともに追求し、踏み込んでいく物語である!
栄養学専攻の大学生 兼々寛子(かねがねひろこ)はある日突然、見知らぬ異世界の路地裏で目を覚ます。
そこで出会ったのは死体から金目のものを漁るうさぎ耳の男。なんと死体と間違われて大切なダイヤモンドの指輪を盗まれそうになる事態に!
右も左も分からない寛子は、成り行きから彼と共に追っ手から逃げることになる。ところがこの男、食生活があまりにも酷い!食べない、水分を取らない、保存食の扱いも雑────最悪の人だけど、このままでは見過ごせない!
「
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- ★★★ Excellent!!!異世界モノで『爪が白い=栄養不足』という視点。膝を叩かざるを得なかった
やっぱり、何よりの特筆はひとこと紹介の通り、異世界モノでの栄養面でしょう。
中世ファンタジーというワードだと、
文化が発展していない。
科学に対して理解が浅い。
食に関して知見が低い。
ここまでは想像できますが、
「そのせいで○○になっている」
までは、その専門知識がなければ、
風が吹けば桶屋が儲かるに等しい計算式です。
言われてみればそりゃそうなのですが、
言われなければ気付けないと思います。
それがフォーカスされたのがこの作品。
そういった方面の深い世界観がとても魅力的でした。
ネタバレになるので少しだけにしますが、
途中の、食べたらマズい毒とかの分析も……その着眼…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「食に信念のある主人公」と「相棒との積み重なる関係」が気になるあなたへ
突然、異世界へやってきた栄養学専攻の女子大生・寛子が出会ったのは、口が悪くてやたらと強い男・ツクヴァル。
食を通して、二人の関係が少しずつ積み上がっていく異世界ファンタジーです。
【食べることは、生きること】
剣も使えない。魔法も使えない。
そんな寛子が持っているのは、栄養についての知識と「人は食べなきゃ生きていけない」という信念。
どんなに強くても、食べなければ力は出ない。
「食べること」がしっかり物語の軸になっていると感じました。
【少しずつ積み重なる二人の関係】
出会いは決して良いものではなかった二人。
それでも一緒に過ごし、お互いのことを知るたびに、少しずつ関係…続きを読む - ★★★ Excellent!!!腹を満たすだけじゃない。この一食が、人をもう一度『生きる側』へ連れ戻す
「異世界×栄養学」。
その組み合わせだけでも十分に面白い。
けれど、この物語を「栄養知識で活躍する異世界ファンタジー」だけだと思って読み始めたなら、きっとその予想を越えていく。
この作品が描く「食」は、とても切実だ。
食べたくても食べられない。
働く力があっても仕事を選べない。
過去や出自によって遠ざけられ、同じ町にいながら「いないもの」のように扱われる。
そんな世界で、栄養学専攻の女子大生・寛子が武器にするのは、剣でも魔法でもない。
食べるための知識と、目の前の人を肩書きだけで決めつけず、「あなたはどんな人なの?」と踏み込んでいく強さだ。
そして相棒は、腹ペコで口が悪く、世間…続きを読む