10.計画を立てよう
俺の告白から大体1ヶ月くらい経ったけど、今でも宮野の恋愛相談みたいなのは聞いてて、まぁ…俺が宮野と話したいから無理やり理由をつけて話してるだけなんだけど…
そんな中で、宮野はクラスの同じグループの女子たちに桐原が好きなことを言ったらしい。
協力をしてくれないかって、その一心でな。
んで、宮野とあいつらで話したらしいんだけど、第二回考査の前に告白することにしたらしい。
宮野はテスト終わってから夏休み前最終日に告白しようとしてたらしいんだけど、最終日だと色々ゴタゴタするし、テスト前の方が良いんじゃないかって。
んで、それが明日。
だから、これから宮野と電話して明日の計画について話すことにしてる。
宮野が電話かけてくれるって言ってたんだけど…
プルルル
おっかかってきた。
「もしもし」
『あっもしもし、海野くん?こんばんは』
「おう。早速計画立てようか」
『あーそれなんだけど…』
宮野は躊躇いがちに言葉を発する。
『みんなと話して、もうほとんど決まっちゃってるんだよね』
「まじか」
『まじ』
えー決めちゃったのか…じゃあもうほとんど話すことないじゃん
…今日の電話これで終わり?まだ話したいんだけどな。
「あーちなみにどんな感じでいくつもりなんだ?」
とにかく宮野と話したい俺は時間稼ぎをし始めた。
『放課後、体育館裏に来てもらってそれで告白しようかなって』
「おー雰囲気あるじゃん」
『でしょ?』
ずっとこんな普通の談笑をしていたい。ずっと。
そんな願いも叶わないんだよな。だって宮野が好きなのは俺じゃないから。
『んでね?成功しても失敗しても、みんなでどっか遊びに行こうって話してて…』
俺と2人きりじゃないんだな。
『できれば祝賀会にしたいけどね』
ならなかったら俺を好きになってくれるかな。
『海野くんも来てくれる?』
「あぁもちろん」
『やった!ありがとね』
そんな風に喜ばないでくれよ。勘違いしちゃうから。
…駄目だな。俺、未練タラタラじゃん。
決めたんだろ?宮野を応援するって。
言ったんだろ?桐原に告白しろって。
なら覚悟決めなきゃ駄目だろ。
『まぁ絶対成功させるけどね!』
大丈夫だよ。成功するよ。
「あぁそうだな。あたって砕けちゃ駄目だぞ?」
『もちろん!』
自信満々だな…そりゃそうだよな。何が起こるか分からないとは言っても、宮野なら大丈夫だって、俺はそう思うよ。
『もう連絡事項もほとんどないや。わざわざ時間取ってもらったのにごめんね』
「いいよ。俺も暇だったし」
宮野のことならなんでも許すよ。
『えっとそれじゃ…』
もう終わるのか?まだ5分くらいしか話してないぞ?
『そろそろ…』
「あのさ」
俺は言葉を発していた。
どうしても話したいことがあったから。
『なに?』
「あの、宮野のこと…さ」
『どうしたの?』
「下の名前で呼んでも良いかな?」
あー言っちゃった。まだ好きですって言ってるようなもんじゃん。何してんだろ俺。
拒否されたらどうしよう…
『…別に良いよ?』
「ホントに?」
『うん。私別にそんなの気にしないし』
「そっかありがとう。桜」
『私の方こそありがとね。海野くん』
そんな感じで俺たちの計画決めは終わった。
明日が来ないで欲しいなってちょっとだけ思ってしまった俺は、きっとクズだ。
陽キャの幼馴染みに告白されたが、それが嘘告だってことを俺は即座に見破った 文室蓮 @11003
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