概要
勇者を門へ運ぶ 俺たちの仕事はそこまでだ
世界のどこかに、予告なく異界の門が現れる。
ひと月が過ぎれば門は開き、内側から無数の魔物があふれ出す。
それを止められるのは、教会が異世界から召喚した勇者ただ一人だとされている。
国外、紛争地帯、悪路。
正規軍ではたどり着けない場所に現れた門は、教会公認の民間傭兵団〈聖勇者護送指定団・第三号〉が担当する。
通称、片道屋。
彼らの仕事は、その勇者を期限内に、門まで生きたまま送り届けることだ。
崩れた橋は力ずくで架け直し、道を塞ぐ魔物は殴り倒し、逃げ出した勇者は担いで運ぶ。
行程を組み、飯を炊き、遅延の理由を書き、追加経費を請求する。
門の中で何が起きるかなど、彼らの知ったことではない。
契約はいつも、門の前で終わる。
門が消えたあと、その場所には勇者の遺体だけが残る。
使命を信じる
ひと月が過ぎれば門は開き、内側から無数の魔物があふれ出す。
それを止められるのは、教会が異世界から召喚した勇者ただ一人だとされている。
国外、紛争地帯、悪路。
正規軍ではたどり着けない場所に現れた門は、教会公認の民間傭兵団〈聖勇者護送指定団・第三号〉が担当する。
通称、片道屋。
彼らの仕事は、その勇者を期限内に、門まで生きたまま送り届けることだ。
崩れた橋は力ずくで架け直し、道を塞ぐ魔物は殴り倒し、逃げ出した勇者は担いで運ぶ。
行程を組み、飯を炊き、遅延の理由を書き、追加経費を請求する。
門の中で何が起きるかなど、彼らの知ったことではない。
契約はいつも、門の前で終わる。
門が消えたあと、その場所には勇者の遺体だけが残る。
使命を信じる
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!英雄譚の裏側には、人を生きて届けるための仕事がある。
最初は淡々とした描写が続き、少し読者との距離を感じながら読み始めました。ただ、読み進めるうちに、それもおそらく作者様が意図している部分なのだろうと感じました。
勇者を華々しい英雄として扱うのではなく、一人の人間として生きて目的地まで届ける。そのために装備を整え、体調を確認し、水や食料を計算し、危険と時間を見積もる。そうした地道な仕事が積み重なるにつれて、彼らが何を大切にしているのかが少しずつ見えてきます。
人を助ける場面でも、善意や勢いだけで動くのではなく、現実に何が必要なのかを一つずつ考えていく。その徹底した実務的なプロの視点が、この作品ならではのおもしろさだと思いました。
一見する…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「重厚な空気感」と「勇者を運ぶプロたち」が好きなあなたへ
異世界の勇者を、とある門まで送り届ける「聖勇者護送指定団・第三号」。
これは華やかな活躍をする勇者ではなく、「勇者を運ぶ側」に焦点を当てた物語です。
【勇者を運ぶプロたち】
必要な食料や装備を整える。
馬の異変に気付く。
荷車の車軸の問題を見抜く。
それぞれが自分の役割として淡々とこなす姿からは、過去に幾度となく勇者を運んできたかのような経験が伝わってきます。
【重厚な空気感――そして不穏】
物語のところかしこに、読み手をふと不安にさせる何かが散りばめられています。
遺品――逃亡歴――死亡時の責任範囲――
この護送が行き着く未来は、果たしてどんなものなのか。
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