機械の生命体ーーイデアによって絶滅の危機に瀕している人類。
人類最後の砦であるアストランで訓練兵をしている青年ーーカインと、特別な力を持つ少女・イヴが出会い、運命が交差していく物語。
次々に明かされていく真実に、驚愕と涙腺崩壊が止まらない。
序盤からの伏線、それを回収する痛快さ、展開、物語の構成、キャラの台詞、全描写に至るまで完璧に完成され尽くしている。
様々な出会いと別れーーその先にあるのは……。
これ以上は語れません。
面白すぎて、気がつけば一気読みしておりました!!
二周目も拝読したいと思える作品です!!
是非一度拝読してみて頂きたい限りでございます!!
西暦7996年。
人類は、機械生命体『イデア』の脅威によって滅亡の危機に瀕している――そう語られる世界。
人類最後の砦『アストラン』で訓練兵として暮らしていた主人公の少年・カインは、凄惨な初実戦で圧倒的な絶望に直面する。
極限の絶望のなか、カインは圧倒的な強さと美しさを持つ謎の少女・イヴと出逢う。
しかし、その直後には容赦のない悲劇が待ち受けていた。
繰り返される出逢いと別れ。
そして、世界に隠された「嘘と真実」。
救えない結末を繰り返す残酷なループのなかで、物語は次第に「そもそも自分たちは何者なのか?」という根源的な謎へと広がっていく。
――
登場人物が理不尽に命を落としていくダークでシビアな現実と、終末世界を生きることの残酷さが徹底して描かれている。
人類最後の砦『アストラン』の閉塞感や、管理された世界の不気味さも、物語に確かな重厚さを与えている。
そして、この小説の描き方として特に印象的なのが、まるでカメラがキャラクターの動きを追っているかのような、動的で映像的な描写だ。
雨や泥の匂い。血と油の臭気。機装の重み。戦闘の衝撃。
五感に訴えかける文章が、一瞬でこの世界へと読者を引き込んでくる。
痛みや絶望をあえて生々しく、重々しく描き込む硬派なテキスト。
それでいて、この世界にはどこか繊細で、美しい空気が流れている。
このレビューをご覧になった方にも、ぜひ一度、この絶望的で、それでも美しい世界を体験してほしい。
さらに近況ノートでは、世界観の補足や裏話、美しいキャラクターイラストなども公開されている。
本編を読んだあと、そちらもぜひ覗いてみてほしい。