祖母の初盆、古い家で一人暮らす千尋のもとへ、一年ぶりに従兄の靖尋が帰ってくる。迎え火を焚き、縁側でスイカを食べ、昔話をする――そんな穏やかな夏の夕暮れを描いた物語です。けれど最後まで読めば、その何気ない会話のすべてが違って見えます。作者様の言葉どおり、読み終えたあと、姿勢を正してもう一度読みました。一度目の驚きが、二度目には十二年分の優しさへと変わります。本当に素晴らしいお話でした。
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