概要
うちの隣に住んでいた魔法少女の話をしよう。
だから宗教や信仰や陰謀論が悪いんじゃなくて、そもそも人間が間違っているって話さ――――。
人間はさ。弱いんだよ。これ以上ないほどに。なのに思い上がっている。この世界は自分の思い通りになるものだって。誰だって心のどこかで。なぜかって? そう思えなくなった時点で人は狂ってしまうからさ。前に進む理由がなくなってしまうからね。生きる理由と言い換えてもいい。カルトやスピリチュアルのせいで狂うんじゃない。思想が強いんじゃない。人間が弱いんだ。弱いから縋って、自分を見失う。我を失う。弱いからね。常に理解できないものを恐れている。知らないものに怯えている。思い通りになってくれないから。それを考えることに対してすら及び腰だ。なぜだろう? 考えることはつまり。自分の間違いに気づく可能性を常に孕むからさ。
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