概要
真実に最初に届いた声は、誰にも届かなかった。
入植十三年目の寄港惑星リーフ。途方もなく長いの航海の果てに、ようやく
地面を手に入れた人々は、生まれて初めて、未来の話をしていた。
この星で生まれた最初の世代の少年セロは、ある日、仲間たちと
管理区域の柵を越える。森の奥で見つけたのは、生きた木を編んで
育てられた、三十七の家。金属も直線もない、誰かの村だった。
蓄えは残り、道具は使いかけ。暮らしは「途中」で止まっている。
物はぜんぶあるのに――者だけが、いない。
歩数で地図を引き、痕跡を写し、数を取り。観察と記録だけを
武器に、少年は推理の梯子を一段ずつ登っていく。けれど、浮かれる
大人たちは、優しく笑って首を振るだけだった。
《入植前に生命反応の走査は済んでいる。知的生命体:存在しない》
誰も悪くない。誰も嘘をついて
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