第1話から一気に引き込まれた。宇宙空間の壮絶な艦隊戦を背景に、沈みゆく艦船の格納庫でアレンとネオンが静かに交わす言葉が心に刺さる。
「軍から逃げる」というネオンの一言は衝動ではなく、ずっと積み重ねてきた決意だ。表情は無機的でも、手が震えていた——この一場面だけで彼女の深さが伝わる。
不器用で機械好きなアレンとのやりとりも絶妙で、互いを信頼しているのに素直になりきれない掛け合いが心地よい。AIのシルヴィが「了解、ネオン大尉……いえ、ネオンに従います」と敬称を変える瞬間の静かな感動は、読み始めたばかりとは思えない密度だ。
宇宙規模の逃走劇と傭兵生活という骨太な設定の中に、人間と機械の信頼という普遍的なテーマが息づいている。続きが読みたくて仕方ない。