台湾海峡の緊張が高まる中、三沢基地のF-35Aが連続墜落──その不可解な事態を前に、事故調査、シギント解析、海自の現場がそれぞれ別の断片を掴み、わずか五日間で真実へ迫ろうとする緊迫の群像劇です。機体の記録は正常、警報装置も沈黙。事故か攻撃か判断できないまま、各組織が独自の視点で分析を進めるほど、謎は解けるどころか状況はより深い迷宮へと傾いていく。軍事技術、情報戦、現場判断が絡み合う展開はリアルで重厚。解明が前進するほど追い詰められるという構造が、読者にも緊張を共有させる一作です。
軍事に疎い私には「謎の符丁」の略語が飛び交う、戦闘機と管制部(司令部?)の無線交信の文章から、息詰まる緊迫感を感じて、スクロールが止められず、一気読みしました。この「五日間」の後の、世界の行方に妄想がふくらみます。
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