写真に写るはずのない食卓より、いつの間にか好みまで変わっているのが一番怖かったです。パンの匂い、ジャム、眼帯、笑い方。どれも些細なのに、気づいた時にはもう1206号室の外まで何かが染み出している感じがする。上司と軽口を叩ける日常が残っているぶん、本人たちだけが異変を冗談で済ませているのも怖いです。「次行くときは現物あったりして」に笑えなくなりました。もう部屋へ入る前からとっくに手遅れな気がします。
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