概要
目を閉じれば、世界が消える。
諸君は、今、何を見ていると思う。紙だろうか。画面だろうか。違う。諸君が見ているのは、私だ。そして、ページをめくる、その指を止めた瞬間——諸君、私は、諸君の世界から、跡形もなく、消える。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!目を閉じれば世界は消える。しかし、消えている間も世界は存在している。
「目を閉じれば世界は消える」という一つの発想を、ここまで物語として展開していく構成がとてもおもしろかったです。
最初は主人公を生きやすくするための処世術だったものが、次第に他者を「消す」ための手段へと変わり、やがて自分自身が消される側に回る。その過程で同じ行為の意味が少しずつ変化していくところが、ただただ上手いと思いました。最後に最初の問いへ戻りながら、それを単純に否定するのではなく、別の意味を持たせて終わる着地も印象的でした。とてもおもしろかったです。とてもおもしろかったので、もう一度言わせて頂きました。