概要
正しさは、いつから暴力になるのか。
三十四歳、弁護士、神田誠一郎。八年かけて司法試験に合格し、自分を救世主だと信じている。毎週木曜の夜、歌舞伎町の夜回りに参加し、ノートを片手にトー横の少年少女たちの「救済」に乗り出す。
夜回りの先輩・サキさんは「寒くないですか」と言ってカイロを置き、何も記録しない。神田にはそれが理解できない。記録こそが力だ。法律こそが構造を変える唯一の手段だ——その確信が、季節を経るごとに少しずつ形を変えていく。
ノートには二十三人分の記録が増えていく。神田の正義は、誰も予想しない方向へ進んでいく。
救うことと支配することは、どこまでが別のもので、どこからが同じものなのか。
夜回りの先輩・サキさんは「寒くないですか」と言ってカイロを置き、何も記録しない。神田にはそれが理解できない。記録こそが力だ。法律こそが構造を変える唯一の手段だ——その確信が、季節を経るごとに少しずつ形を変えていく。
ノートには二十三人分の記録が増えていく。神田の正義は、誰も予想しない方向へ進んでいく。
救うことと支配することは、どこまでが別のもので、どこからが同じものなのか。
ここまでの歪みに耐えてくれて、ありがとう。