概要
「エリーゼ・ヴァルトハイム嬢。君との婚約を、破棄する」
春の社交シーズン開幕の夜会。
王太子エリオット殿下が、聖女として覚醒した男爵令嬢ミラ嬢の隣で、私に冷たく宣告した。
「汝を、修道院へ、送る」
──やった。
私の心の声は、心の中で、ガッツポーズ。
実は私、エリーゼ・ヴァルトハイム、十八歳。前世は、日本の社畜OL、藤宮沙耶。寝落ちした夜、目が覚めたら、女性向け小説『銀の王子と聖女の終わりなき悲恋』の悪役令嬢に、転生していました。
王太子妃なんて柄じゃない。修道院送りという名の自由を、子供の頃から、ずっと待っていた。二年前から、北の山あいのノヴァク村で、こっそり「森の小さな薬草店」を、平民の偽名「サラ」として、経営中。
明日からは、修道院に向かう馬車を途中で逃亡して、毎日、店
春の社交シーズン開幕の夜会。
王太子エリオット殿下が、聖女として覚醒した男爵令嬢ミラ嬢の隣で、私に冷たく宣告した。
「汝を、修道院へ、送る」
──やった。
私の心の声は、心の中で、ガッツポーズ。
実は私、エリーゼ・ヴァルトハイム、十八歳。前世は、日本の社畜OL、藤宮沙耶。寝落ちした夜、目が覚めたら、女性向け小説『銀の王子と聖女の終わりなき悲恋』の悪役令嬢に、転生していました。
王太子妃なんて柄じゃない。修道院送りという名の自由を、子供の頃から、ずっと待っていた。二年前から、北の山あいのノヴァク村で、こっそり「森の小さな薬草店」を、平民の偽名「サラ」として、経営中。
明日からは、修道院に向かう馬車を途中で逃亡して、毎日、店
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