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概要
中の空気は、いつのものだろう。
缶の底に、半分に割れたウエハースが、ひとつだけ残っていた。
噛むものではない、と昔きいた。舌の上で、溶けるのを待つ。中の空気が、ゆっくり口に広がる。
その空気は、いつの、どこの、晴れた日のものだろう。
空っぽのものほど、こうしてしまっておく。日付の消えかけたラベルごと、何年も。
冬の朝の、数分の話です。
噛むものではない、と昔きいた。舌の上で、溶けるのを待つ。中の空気が、ゆっくり口に広がる。
その空気は、いつの、どこの、晴れた日のものだろう。
空っぽのものほど、こうしてしまっておく。日付の消えかけたラベルごと、何年も。
冬の朝の、数分の話です。
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