概要
今更サイバーパンクだなんて、時代遅れにも程があるよね。
おれたちはこの街で本物を探してる、とびっきりの本物には説明なんて要らないんだ──フリーの問題解決業を営む等々力仁と中華系テクノロジストのテッド・ウェンのタッグが、現実が錯綜するネオ渋谷のメタストリートを駆け回り、事件を解決する。第五次産業革命後の風が吹き荒れる中、今没頭できる価値とは何か? 近未来経済SF、始まる。
※毎月月初に連載する連作短編集です。月初一日から各章が完結するまで毎日連載し、終わったら翌月の月初に次の章が始まります。
※毎月月初に連載する連作短編集です。月初一日から各章が完結するまで毎日連載し、終わったら翌月の月初に次の章が始まります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!メタ渋谷を駆けるバディの軽口が時代錯誤な格好よさ
冒頭一文「ネオ渋谷の空は、生配信を待ち侘びるディスプレイの色だった」だけで、もう世界観を掴まされる。
識別現実(メタリアル)が日常に溶け込んだ第五次産業革命後の渋谷を、フリーの問題解決業・等々力仁と相棒のテッド・ウェンが駆け回る。二人の掛け合いが絶妙だ。テッドの「イマドキ珍しいホワイトカラー、本物の〝さらりまん〟だ!」というセリフのユーモアと、仁の「おれは時代錯誤なのさ」という飄々とした返しのリズムが、ハードボイルドの渋さとコメディの軽さを同時に成立させている。
世界観の見せ方も巧みだ。メタサイネージ、識別メタタグ、個人事情通帳アカウントブック——SF的な概念を造語で自然に描写し、説明セ…続きを読む