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概要
絵を描く少女は、眠る子の夢に入り、いちばん大切なものだけ描けずに帰る
ベッドに沈むと、世界が滑り落ちる。
絵を描くのが好きな少女、三津川詩には、ふしぎな力がある。眠ると、世界じゅうの物語や昔ばなしの——眠っている子どものなかへ、入ってしまうのだ。
詩はただ、見ている。寝息の上下、指のかすかな動き、まぶたのむこうでゆれる色。その子が起きているあいだには、だれにも見えない、いちばん無防備な時間を。
そしていつも思う。これを絵にしよう、と。けれど描こうとするたび、いちばん大切なものだけが、どうしても紙の上にやってこない。
赤毛のアン、人魚姫、ハイジ、スーホの白い馬……世界の名作と民話の子どもたちの「眠り」だけを、そっとめぐる。一話完結の、静かな連作短編。
絵を描くのが好きな少女、三津川詩には、ふしぎな力がある。眠ると、世界じゅうの物語や昔ばなしの——眠っている子どものなかへ、入ってしまうのだ。
詩はただ、見ている。寝息の上下、指のかすかな動き、まぶたのむこうでゆれる色。その子が起きているあいだには、だれにも見えない、いちばん無防備な時間を。
そしていつも思う。これを絵にしよう、と。けれど描こうとするたび、いちばん大切なものだけが、どうしても紙の上にやってこない。
赤毛のアン、人魚姫、ハイジ、スーホの白い馬……世界の名作と民話の子どもたちの「眠り」だけを、そっとめぐる。一話完結の、静かな連作短編。
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