夫の曾祖父の墓は、とても豪華で壮大で。けれどもそれは、先祖代々の墓とは分けて造られたもの。その傍らに寄り添うのはただ一つ、小さく古びた粗末な墓。否、寄り添うにとどまらず、そこから伸びた蔓草が、曾祖父の墓に絡みついて、抱きついて。それを見る曾祖母のその顔と指図から垣間見えるものが、何とも怖ろしい。ときに愛とも呼ばれる、人の執着の怖ろしさがまざまざと描かれた掌編です。
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