概要
ユイがいない。それだけだ。
歌舞伎町のトー横に半年いる十九歳のハルは、笑いながら死の話をするユイと出会う。ユイが「地元に帰る」と言ったのでついていったら、大阪でユイが消えた。
帰る理由がないから大阪にいる。河川敷のコンクリートに座って、壊れたイヤホンでイアン・デューリーを聴いている。ノイズの中にざらざらした声がある。止められない。
夜回りのサキさんは「直そうとしなくていいから」と言った。なんで言ったのか分からない。でも忘れられない。
川が流れてる。空が青い。ユイの顔は思い出せないけど、富士山を見た時の「あ」という声だけは残ってる。
解決しない。回復しない。ただ、夜明け前の河川敷で、空が少しずつ青くなっていく。
帰る理由がないから大阪にいる。河川敷のコンクリートに座って、壊れたイヤホンでイアン・デューリーを聴いている。ノイズの中にざらざらした声がある。止められない。
夜回りのサキさんは「直そうとしなくていいから」と言った。なんで言ったのか分からない。でも忘れられない。
川が流れてる。空が青い。ユイの顔は思い出せないけど、富士山を見た時の「あ」という声だけは残ってる。
解決しない。回復しない。ただ、夜明け前の河川敷で、空が少しずつ青くなっていく。
ここまでの歪みに耐えてくれて、ありがとう。
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