伝えたい言葉を集めて本にするのが作家の仕事。白紙の原稿の前でうんうん唸る、のも作家仕事。穴の開いた心で、逃げる言葉を捕まえて、今日もうんうん唸ります。穴なんかそのままでいい。かえって人間じゃないか。作家の隣でずっと見てきたその猫は、もろもろ知ってる。人の言葉と、猫の言葉、本の言葉も知る猫は、不甲斐ないのも人間と知ってる。そして始まる二人五脚のお話作り――。笑えます。ぜひ、お読みください。
書けなくなった作家と、三毛猫ミケの奇妙で温かな物語です。主人公は、亡くなった母の猫を引き取り、停滞した日々を送っています。そこへ「猫と会話できる首輪」という怪しいアイテムが現れ、ミケは人間の言葉で話し、物語まで紡ぎ出します。テンポのよい会話と、猫のわがままな可愛さが魅力です。カリカリに飽きたり、撫で方に文句を言ったりするミケの言動がとても生き生きしています。それでいて、主人公が母を思い出す描写には静かな切なさがあります。笑えて、そして最後に肩の力が抜ける短編です。
母を亡くした作家の「私」は、母が飼っていた猫のミケを引き取って暮らしていた。ある日、冗談で買った「猫が人間の言葉を話すようになる首輪」をミケにつけてみたら……?本作の魅力は、何と言ってもミケのキャラでしょう。気まぐれでプライドが高くて、実に猫らしい。そして、とんでもない能力がある。猫好きの方、必見です。でも実は、ミケには秘密があって……。最後の最後に、衝撃が待っています!
猫好き必見!猫が珍しく(?)人様の役に立つお話です。可愛いだけが取り柄だと思ってたけど、本当は……?
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