概要
「わたしだけの勇者様♡」「ふごっ……吾輩の事でござるか……?」
獣人の少女ニャリエナは、人攫いに追い詰められたところを一人の男に助けられた。
小さくて、デブで、メガネで、ぶつぶつ独り言を言いながら歩いてくる、人間界では立派なキモオタ。
でもその男は、強かった。
においが、違った。
酸っぱい汗と、脂の体臭。染みつくような、濃いにおい。それがニャリエナの心をくすぐった。
ニャリエナはその日から、ボッチルフにベタ惚れである。
当のボッチルフは、冒険者ランクE、自己肯定感ほぼゼロ、褒められると鼻血が出る元勇者。かつて世界を救った功績は別の誰かに奪われ、今は「終わった人」として旅を続けている。
「吾輩などには過分でござる……ふごっ……」
「かっこいいニャン」
すれ違い続ける二人と、魔王と、厄災と、世界の行方。
そして誰も知らない、本物の勇者の話。
小さくて、デブで、メガネで、ぶつぶつ独り言を言いながら歩いてくる、人間界では立派なキモオタ。
でもその男は、強かった。
においが、違った。
酸っぱい汗と、脂の体臭。染みつくような、濃いにおい。それがニャリエナの心をくすぐった。
ニャリエナはその日から、ボッチルフにベタ惚れである。
当のボッチルフは、冒険者ランクE、自己肯定感ほぼゼロ、褒められると鼻血が出る元勇者。かつて世界を救った功績は別の誰かに奪われ、今は「終わった人」として旅を続けている。
「吾輩などには過分でござる……ふごっ……」
「かっこいいニャン」
すれ違い続ける二人と、魔王と、厄災と、世界の行方。
そして誰も知らない、本物の勇者の話。