概要
男のいない世界。攫われた花嫁が選んだのは、自分を攫った女騎士だった――
この世界に、男はいない。
女神セレーネの血を引く月の王国では、すべての男性が絶滅し、女だけが生まれ育つ。男性の勇者が女性の姫君を救う物語は、もはや夢物語でしかなかった。
そんなおとぎ話に胸躍らせた、しかし貧乏侯爵家の令嬢アナスタシアは、傾いた家を救うため、顔も知らぬ大領主の嫡子のもとへ嫁ぐことになった。「あなたに選り好みする贅沢はないのよ」――伯母の言葉に、抗うすべはなかった。
ところが嫁入りの道中、アナスタシアは草原の騎馬民族に攫われてしまう。言葉も通じない異郷で出会ったのは、凛とした顔つきの少女、ファルリン――草原の族長の、嫡孫だった。
望まぬ政略結婚、そして拉致。選択肢などないはずの彼女が、初めて自分の意志で運命を選び取る。
これは、一人の令嬢が、女騎士の花嫁になるまでの物語。
女神セレーネの血を引く月の王国では、すべての男性が絶滅し、女だけが生まれ育つ。男性の勇者が女性の姫君を救う物語は、もはや夢物語でしかなかった。
そんなおとぎ話に胸躍らせた、しかし貧乏侯爵家の令嬢アナスタシアは、傾いた家を救うため、顔も知らぬ大領主の嫡子のもとへ嫁ぐことになった。「あなたに選り好みする贅沢はないのよ」――伯母の言葉に、抗うすべはなかった。
ところが嫁入りの道中、アナスタシアは草原の騎馬民族に攫われてしまう。言葉も通じない異郷で出会ったのは、凛とした顔つきの少女、ファルリン――草原の族長の、嫡孫だった。
望まぬ政略結婚、そして拉致。選択肢などないはずの彼女が、初めて自分の意志で運命を選び取る。
これは、一人の令嬢が、女騎士の花嫁になるまでの物語。
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