概要
レモンシロップを置き土産に、私はここを出ていく。
進学を機に実家を離れることになった春香は、手作りのレモンシロップを携えて颯太の家を訪ねた。一緒に遊んだ縁側に並びながら語らう二人。「颯太は、ずっとここに、残るの」
※この作品は自主企画『筆致が変える物語【嘘と桜とレモネード】』参加作品です。
https://kakuyomu.jp/user_events/2912051597775984028
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!出ていく君と、残る僕を結ぶ春の味
いちばん印象に残ったのは、最後のシーンですね。
「春香がここを離れる日は――」と願うシーンです。
それまでのやり取りだけでも十分やさしいのに、あそこで颯太の気持ちが一気に見えてきて、じわりと沁みてきました。
前半は縁側でレモンシロップを飲みながら話す、静かな別れの場面としてページを追っていけるのですが、後半で颯太がこの土地に縛られている事情が明かされてから、会話の見え方ががらりと変わりました。
春香の「ずっとここに残るの」という問いや、二十歳になったらレモンサワーを飲もうという約束も、ただの幼なじみの会話ではなくて、離れてもつながっていたい気持ちの確認だったのだ、と印象や見え方がきれいに変…続きを読む