彼女が爪を見てる。
つけ爪。
爪が伸びて、つけ爪の根元にスキマができてる。
次、どうしよっかな?
思案を巡らす横顔を見るのは、
キライじゃない。
このお作品。
ネイリストであり、創作もしているという女性が主人公。
小説を書いていると、推敲という作業がついて回る。
アレを切って、コレを足す。
この言い回しは、前後に合わせて、変える。
一見、傍から見たら、どこが違うの?
けど、本人にしたら、大違い。
主人公は、職業柄、自らの爪も研ぐ。
いつ見ても、キレイに切り揃えたように。
小説と、爪。
パッと見、どちらも変化がないように見える。
けれど、違う。
研ぎ澄ましている。
彼女が軽やかに指をくねらせる。
かわいいアピール。
スキマなく、キレイに伸びた爪。
ネイルに行ったのだ。
かわいいね。
そりゃ、褒める。
内心は、
どこが違うの?
小説の推敲。
キレイに手入れされた爪。
形は違えど、本質は変わらないのかもしれない。
研ぎ澄ます。
しかし、ソレは本人にしかわからない。
『爪』というお題に対し、この組み合わせを選んだ作者様。
研ぎ澄まされたセンスだ。