概要
「書くこと=個性」は、歴史の中ではごく新しい感覚なのかもしれない。
私たちは今、文章をその人の個性そのもののように感じている。けれど、書字の長い歴史を振り返ると、書くことはもともと共同体の記憶や記録を残すためのものだった。印刷文化、著作権、ロマン主義を経て、文章はようやく「個人のもの」として強く見なされるようになる。そう考えると、AIが揺らしているのは個性そのものではなく、「個性は文章の表面に宿る」という近代の前提なのかもしれない。
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