かえる

八咫マコト

第1話 枯れた星


 音が、聞こえる。

 かすかに、小さく、鼓膜を揺らす。

 俺はほぼ無意識に身構えてしまう。

 身構える? 危機を察知して?

 違う。

 違うな。

 どちらかと言うと、嫌悪感から来る拒絶反応の一種として今、身構えている。

 つまりこれは自分にとって嫌な音なのか。

 嫌な音か。

 久しく聞いていなかったな。そもそも嫌だなんて感情を抱いたこと自体が久しぶりだ。


 ――ああ、確かに。

 嫌な音だ。

 これは、人の泣き声だ。

 ――女の人の、泣いている声だ。



――――――

1


「誰が、こんな時間に、」


 言葉を発したのと、意識が覚醒したのは、ほぼ同時だった。

 まだ重たい瞼を開けると、陽の光が目に刺すように入り込んで、チリチリと痛み出す。眩しい。

 思わず、眉間にシワが寄って、再度、瞼を開けることを躊躇してしまう。

 朝だ。紛れもなく。

 本日も無事、この星に朝日は昇った。

 いつも通りの日常が始まろうとしている。

 ――この異音を除いて。


「…………」


 起き上がることもなく、そのまま所々汚れている天井をぼんやり眺める。


「……やっぱり聞こえるな」


 この辺りが、気持ち悪いほど、とても静かだからこそ分かる。そんな小さい声。


「わざわざこんなところまで来て、わざわざ朝から泣くのか……」


 そう言いながら、尚も寝転んだままで、枕元のスリープモード状態の端末を動かすと、すぐさま書きかけの原稿が顔を出した。画面下の時計を見れば6時29分。思わずため息が出た。

 本来起きる時間より、3時間ほど早い。


「寝たの1時間前だぞ」


 仮眠として眠ったはずが、これでは、ただのお昼寝だ。……いや、今は朝だから、朝寝か。


「うーん……」


 腕を組ながら再び仰向けになり、目を閉じて唸る。

 正直なところ、自分に害がなさそうなのでそっとしておきたい。

 関わったところで、ろくなことにならないのが目に見えている。大人な俺は干渉しない。こういうのは、放っておくのが一番だ。

 もう少し寝ていたい。睡眠時間が1時間で生きていけるはすがない。


「よし、聞かなかったことにしよう。寝る」


 基本的に決断は早い。優柔不断など俺とは無縁だ。

 ――出しゃばる必要はない。きっと、"アイツ"が対応してくれる。

 すぐに決意しただけあって、即座に愛おしい眠気が帰ってきた。このまま眠ってしまえば、ぽかぽか陽気に包まれながらいい夢が……。


「? 変な音がする?」


 歪な音が耳に入り、眠りかけた意識を無理矢理覚醒させ、聞き耳を立てる。

 一大事だ。

 さっきまでうっすら聞こえていた泣き声に、今にももどしそうな音が加わっている。


「まさか、吐く気か?」


 ふざけんな。それはやめろ。

 こんなところにまできて泣く理由がわからないが、この際もう泣いててもいい。

 だが、吐くのはやめろ。誰が後処理するんだ。 

 "アイツ"は掃除の概念さえもないんだぞ。

 本人がやらずに帰りやがったら片付けるのは俺しかいねえだろうが。嫌だ。やりたくない。

 だけれど、この建物にいつまでもそんなものを放っておくだなんて、そっちの方がとてもじゃないが堪えられない。

 ああ! 清掃員を派遣したい!……まあ、そんな権利なんて1つもないので出来ないのだが。出来ないので、俺が片付けるしかないのだが。最悪だ。


「……、」 


 ため息が出た。

 どうして俺はいつもこうなんだろうな。

 どうにも引きが悪いというか、間が悪いというか。


「やめよう。考え始めたらドツボにはまる」


 起き上がり、テーブルの上にある、かわいいふわふわの生き物の絵がついた小さな箱を手に取る。そのまま、軽く振って手のひらに中身を出した。

 二粒、キラキラと光る星型のコンペイトウが、ぽと、ぽと、と落ちる。ぱくっと一気に含み、口の中で転がして、噛み砕く。

 そうして、意識の切り替えをする。これはスイッチだ。

 考えたってどうにもならないことは、考え込まない。

 ずっと決めている。

 そうやって生きることが正しいと学んだ。


「吐かれる前に止める」

 

 これに尽きる。

 むしろ、それしかない。

 そして、さっさと帰ってもらおう。


「事は一刻を争う。早急に向かわねば」


 そう決めて、ベッドから勢いよく起き上がると、じわっと血が全身を巡り、吐き気を覚える。不眠の症状だ。脱いでいた靴を履き、そのまま歩き出せば、案の定、少しふらついた。


「というか、ここで"俺以外の声が聞こえる"ってのがまずおかしいんだよ」


 すっかり伸びてしまった前髪を片手でかき上げ、もう片方の手で胸元のポケットの縁に挟んであるヘアピンを取り出し、頭の上で止める。

 そう。

 ここで自分以外の人の声が聞こえるはずがない――"誰もいない"のだから。

 寝起きのふわふわと地に足のつかない不安定さを抱えつつ、歩む。

 手を伸ばし、小さなガラス張りの小窓がついたドアの鍵を開け、自室として使っている部屋から廊下へ出た。

 さて。

 泣いている人は、一体どこにいるのか。



――――


「うわ、」


 やはり、屋上に誰かがいる。

 真ん中にぽつんと一人、背を向けて俯いている。


「……本当にいる」


 夢であってほしかった。

 あちこち探して、最終的に屋上まで行き着く間、可能性を色々考えてみたが、どんなに考えてもここに誰かが来る理由が思い浮かばなかった。

 来れる理由も。

 それでも。

 ――現実というものは、いつだって予想外で。


「……、」


 屋上へ繋がるドアノブを握りしめる。

 1つ、深呼吸。

 吸って、吐く。

 捻って、引いた。


 最初は頬。生温い風が撫でてくる。

 次に全身。まだ日は昇ったばかりだと言うのに、刺すような熱が全身を蝕み、体温を上げる。

 ――こんな気候で、この屋上にいるというのはおかしいのだ。


 この建物は、地上から見ると、縦に細長い長方形のような形をしている。

 反して屋上の地面は、正方形で、小さな浅い穴があちこちに空いている。

 手すりは屋上の輪郭をなぞるように、ぐるっと囲われているが、俺の腰より少し低い。なけなしの転倒防止である。

 面積はだだっ広く、隅に追いやられるように置かれたテーブルと椅子以外は何もない。

 壊れていないのが奇跡、ここはそんな建物だ。

 俺は普段、唯一施錠ができる部屋を自室として使っている。逆に言うと、ほかの部屋やこの建物の入口は施錠していないわけで。

 当然、誰かが来れば、誰だってこの屋上に来ることができる――というのは理解していた。

 理解していたが、そのままにしていたのは、それを気に掛ける必要もなかったからだ。

 再三言っているが、この星は「もう何もない」。資源も人も、何もかもだ。

 屋上からこのあたり周辺を眺めても、ただひたすらに途方もなく砂漠が広がっているだけ。

 その癖、セキュリティは万全。この星以外の生物全てが入り込むことは簡単に出来ないようになっている。

 特別な【許可】がなければ、宇宙船ごと弾き飛ばされる仕様だ。過去にその衝撃波と共に爆発し、跡形もなくなった宇宙船を見たことがある。あまりにも悲惨で、もう思い出したくもない。

 この宇宙を漂っていれば、ここよりずっと住みやすい星なんていくらでもある。宇宙は想像以上に広い。誰にでも住みやすい星はきっと見つかる。 

 こんな、"外で過ごすこともままならない"星なんて、来ないほうがいい。来て何の意味がある? 死にたいのか?

 「枯れた星」と呼ばれ、荒れ果て、今にも消えてしまいかねない星に、誰も用などないはずだ。

 当たり前に訪れる、朝や夜がいつなくなるかも分からない、己諸共消える可能性のある場所に誰が長居する? 

 まともな人なら、この星に関わらない。 

 ――関わってはいけないと教わっている。


「ぴゃー」

「あなた、やさしいね」


 誰かはぺたっと座り込んだまま、柔らかく優しい声で小さな何かに話しかけている。

 背を向けられているため、顔は分からないが、髪は黒く長い。よく手入れされているのだろう。朝日に照らされてつやつやと輝いていた。

 服装は黒いスーツらしきものを纏っているが、スカートから覗く黒いタイツには、所々穴が空いている――ように見える。

 アンバランスで歪だ。


「ぴゃあ?」

「うん。元気になったよ」


 ――ああ、"あいつ"はもう起きたのか。

 誰かの背で姿は見えないが、小さな何かの存在はもう分かっている。そこには、『チキュウ』でいうならペンギンほどの大きさの、赤い綺麗な鳥がいるのだろう。

 どうせまたお節介を焼いているのだ。人を疑うことを知らない、人型の生き物はすべからく、危害を加えない存在だと認識しているのだから。


 ――"彼"は日が昇ると目覚める。

 逆に言うと、日が昇っていないうちはずっと眠っていて、気配すらも感じ取れない。

 時折、あまりの静けさに、俺以外この星には誰もおらず世界が閉じてしまったのではないかと錯覚してしまうことがある。

 寂しさは感じない。むしろ、それが心地よいとさえ思っている。

 この星は、元々そういう風にできていて、俺はこの抗いようのない飲み込まれそうな暗闇の静けさに助けられて、今を生きている。

 ――だから。


「おい」


 こつこつと。

 ゆっくりと、近づいていく。


 ――この星に、俺以外の人間は、あまりいてほしくない。この世界を壊されたくない。侵食されたくない。進化せず果てていくだけの存在でいてほしい。――だからこそ、俺はここにいることを選んだ。


「あれ?」

「ぴゃ!」


 てちちち!


 急に自分の背後に駆け出したちーちゃんを見て驚いている誰かを尻目に、彼は俺に駆け寄ってくる。律儀に挨拶しに来たのだろう。


「ぴゃ!」

「おはよう。ちーちゃん」

「ぴゃー」


 ちーちゃんのふわふわの頭を撫でる。それに呼応するように、彼は俺の手に頭を押し当ててきた。もっと撫でてほしいらしい。

 俺は今、誰が来ても何があっても、己のペースで生きているのがちーちゃんが羨ましい。


 どうしよう。

 「おい」なんて言ってしまった。 

 意気込んでここに来たまではいいが、よくよく考えると、誰かと話すのは随分久しぶりで、取っ掛かりがつかめない。

 人と会話する第一声ってなんだ? 少なくとも、絶対「おい」ではなかった。

 普通は「はじめまして」だが、俺はこの人を追い出そうとしている。仲良くなる気などない。そんな人になんて声をかけるのが正解だったんだ? 「出ていけ」? いや、それはストレートすぎるな。変に刺激はしたくないし……。


「ごめんなさい!」


 いつの間にか、こちらを向いていた誰かは、座ったまま頭を下げる。


「……ああ」


 どうしよう。

 「ああ」だけしか言えなかった。

 追い出す対象に、いい印象を持ってもらおうという気持ちは一切ないが、変に刺激したくないと思った手前、この反応は悪手である。絶対。

 しかも、微妙に会話が成り立っていない。


「ここ、あなたの家だよね?」


 申し訳なさそうなトーンで話しながら、誰かは顔を上げ、聞いてくる。

 パチッと初めて目が合う。さっきまで泣いていたということを、赤くなった目尻が物語っていた。嗚咽を漏らしながら、吐き出しそうになりながら、泣きじゃくっていたのは、間違いなくこの人なのだろう。


「ここは、……」


 思わず、息を呑む。

 ――"不自然"だ。


「ここは?」

「……いや、説明は後だ。そこにいたら、そのうち焼け焦げるぞ。死にたいのか?」

「ぴゃ!」


 言いたいことを、言い淀む。

 何よりもまずは影に。

 死んでしまったら元も子もない。生きていれば、いくらでも話はできる。

 どのくらいここにいるか知らないが、俺が自室から屋上まで探しに来るだけで、それなりに時間が経っているはずだ。いい加減、屋内に戻らないと焼け死にかねない。目の前で人が死ぬのなんてもう見たくない。御免だ。

 誰か――一旦彼女としよう――彼女を心配するちーちゃんを抱え、建物の内側にあるボタンを拳で叩くように押す。

 ガガガガガ…………と長年油を差していない滑りの悪い音が響き、屋内へ戻る扉がさらに大きく開き始めた。

 よし、まだ動く。

 この扉は、二重扉になっていて、人が入れる大きさよりもう少し大きく開くことができる。きっと"アイツ"が外に出れるように設計されていた名残だろう。


「ご心配なさらず! これ、普通のスーツじゃなくて、耐熱性スーツだから! ぜーんぜん熱くないの!」

「ぴゃあ?」

「……、」


 ちーちゃんが首をかしげるのと同時に、またため息が出そうになり堪える。せっかく人が気にかけているのに、彼女はその危惧を露ほども感じていないようだ。


「だから、大丈夫! へへ!」


 両手を腰に当て胸を張っているが、不思議なことに表情が変わらない。ものすごく快活なトーンで喋っているのに、目尻も口角も上下せず、ただ真顔でまぶたを閉じている。

 見間違いではなかったらしい。

 どうやら、彼女は――……

 

「……じゃあ、そのタイツも?」

「ぴゃ!」


 同情しそうなほどにボロボロに穴が空いているタイツを指さす。

 いつの間にか俺の頭の上にしがみついていたちーちゃんも疑問に思っていたようで、指摘するように上げた声が頭上から聞こえる。


「え?」


 彼女は真顔のまま自分の足元を見、逡巡。

 この間、5秒。


「あ、…………っつい!!!!」


 ものすごい勢いで立ち上がり、まるで脚のゴミを払うように叩く。 


「やっぱり駄目じゃねえか! さっさと中に入れ!」

「ぴゃー!!」


 こんなに大声を出したのはいつぶりだろうか。俺とちーちゃんはそれはもう必死に叫んだ。


「入ります!!! ありがとう!!」


 律儀に礼を述べて、転がるように屋内に飛び込んでくる彼女を避ける。

 受け止めるべきかと一瞬悩んだが、向こうは耐熱性スーツらしきものを着ている。それは本人の身体を守るだけで、表面はものすごく熱くなっているかもしれない。下手したら、俺のほうが大火傷する可能性がある。

 恐らく彼女も分かっていたのだろう。極力、俺達からは離れた場所へ、飛び込んでいた。そのままうまく受け身を取り、ゆっくり立ち上がる。

 座っていたから気づかなかったが、俺と同じ、もしくは少し大きいぐらいの身長があり、華奢だった。そんな細い身体で、ペラペラになりそうなぐらい泣きじゃくっていたのか。


「びっくりした。大火傷するところだった」

 

 そう言いながら、スーツの袖口から覗くスマートウォッチっぽい機械の液晶画面を操作する。

 スーツのあらゆる箇所からプシュー……と熱を吐くような音が鳴り、色が黒から灰色へ変わった。

 耐熱性能を解除したのだろうか。タイツは変わってないが。

 

「びっくりしたのは俺だ。なんで脚には気づかねぇんだよ」

「いやはや本当に……。いつから穴が空いてたんだろう。操作しても直らないし。一応、冷却機能は作動したけど」

「ぴゃー……」 


 恥ずかしそうなトーンで話し、照れるように後頭部を擦る。その表情は何も変わらない。

 むしろ、彼女に向かってドン引きなリアクションをしているちーちゃんの方が表情を読み取りやすい気がしてくる。


 ――どうやら、この人は表情が変わらないらしい。いや、正しくは"変えられない"か。


「本当にありがとう。二人は命の恩人です」


 安堵するように屈託なく笑うようなトーンと裏腹に、尚もずっと表情は真顔のままだ。


「あ、二人じゃなくて、一人と一羽?」

「ぴゃぴゃ!」

「え? 不満なの?」

「ぴゃ!」

「じゃあ、ふたり! ね?」

「ぴゃ!」


 いつの間にか彼女の足元にいて満足そうに頷くちーちゃんと楽しげに話す彼女を見る。 

 どうしよう。

 追い出す相手に「恩人」とまで言われると尚更「出ていけ」と言いづらくなった。

 話がこじれてきた予感に目を背けたい一心でまぶたを閉じ、眉間を揉む。……次、目を開いたら、いなくなってたりしないかな。


「あの、」

「……なんだよ」

「ぴぴゃ」

 

 現実は予想外だ。

 目だけ彼女に向けると、これまた知らぬ間に肩まで登ってきたちーちゃんに嘴で頬を突かれ始める。その柔い痛みが否応なく、これが現実だと突きつけてくるようだった。


「不法侵入とかで訴えるのは、やめてもらえたりする?」

「……はぁ」

「ぴゃぴゃぴゃ!」


 ずっと我慢していた、ため息が決壊した。

 "アイツ"らと俺だけしかいない世界で誰に訴えると言うんだ。

 ちーちゃんも腹抱えて笑うな。

 俺の居場所はもうここにしかない。ここ以外で居場所を作る気もない。誰でもない何かのまま、この星と心中するつもりなのだ。

 だから、今更、俺という存在を求められたって――

 

「危害加えるためにここに来たわけじゃないの」

「別に弁明は求めてない」

「発明家なんです。このスーツ作ったのも私」

「はあ、」

 

 何を勘違いしたのか、なぜか勝手に自己紹介を始められている。追い出したい人の人柄が分かるようなことは聞きたくない。情が移る。嫌なんだ、そういうのはもう。


「私の名前は景(けい)」

「!……同じ、名前?」


 つうと。

 背中から汗が伝うのを感じる。

 それは暑さによる汗なのか、焦りに寄るものなのか。


「あ。読みは同じなんだけど、あなたとはたぶん字が違うと思う」

「なあ、もしかして、」


 ――本当は。

 "アイツ"か、ちーちゃん、どちらかが【許可】を出した時点で。

 ちーちゃんが彼女の前に現れていた時点で。


「単刀直入に言うね。私、あなたと『チキュウ』を見つけに行きたいんです。ケイさん! 一緒に来てくれませんか?」

「はあ!?」


 直感的に分かっていたんだ。

 ――この人が同じ『チキュウ』人で、【ケイ】という名前の運命を背負っているってことは。

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