溢れたミルクは留まらない――後戻りのできなさ、欲望の流出を一緒に背負っていて、ラストの身体的感覚にまできれいにつながっています。読んで気持ちのいい作品ではありません。だからこそ、人間の壊れ方や、居場所のなさが欲望のかたちまで変えてしまう怖さを、短編の中でかなり的確に掴んでいる作品でした。
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