「人の世には、小説という形でしか語り得ぬこともある。」まずこの書き出しから心惹かれます。そして浦島太郎、竹取物語、桃太郎…様々な昔話の、独自の展開とその解釈が交互に描かれる独特の構成となっています。短篇集なので、好きな箇所から読み始めても大丈夫。非常にユニークな作品です…!
何かを意味しているこの単語が、どういう意味なのか……楽しみで楽しみで--
昔話の話型の議論からそこに潜む人々の感情の陰が見えてくる。理に落ちず理知的な、怖さの再構成。