概要
これは恋じゃない。彼なしでは息もできない私の生存本能だ
西村駿くんの隣にいることは、私にとって「呼吸」と同じだった。 十六年前から、私たちは『家族』という名の足枷で、お互いを繋ぎ止めてきた。 別の誰かへの恋に逃げ込みながら、その停滞のなかに微睡(まどろ)むことが、私にとっての「平穏」だった。
――けれど、その静かな砂時計は、一夏の光に暴かれていく。
彼を救うために選んだ自立さえ、結局は彼を傷つけるための免罪符に過ぎなかった。 誰より近くにいたはずの私が、彼の悲鳴を聞き逃していたことに、気づかされたから。
これは、恋なんて綺麗な名前で呼べるものじゃない。 彼なしでは生きていけない私の、あまりに無様で、切実な生存本能の記録。
本作品は「歪な砂時計の落ちる先―幼馴染のまどろみが終わる時、僕たちは絶望を抱きしめる―」の三十二話までのネタバレを含みます。
――けれど、その静かな砂時計は、一夏の光に暴かれていく。
彼を救うために選んだ自立さえ、結局は彼を傷つけるための免罪符に過ぎなかった。 誰より近くにいたはずの私が、彼の悲鳴を聞き逃していたことに、気づかされたから。
これは、恋なんて綺麗な名前で呼べるものじゃない。 彼なしでは生きていけない私の、あまりに無様で、切実な生存本能の記録。
本作品は「歪な砂時計の落ちる先―幼馴染のまどろみが終わる時、僕たちは絶望を抱きしめる―」の三十二話までのネタバレを含みます。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!恋と呼ぶには、あまりにも切実…
これは綺麗な恋愛感情というより、生きるためにその人を手放せない感情なんだろうなと感じました。
陽向にとって駿くんは、ただ好きな相手ではなく、「片割れ」であり、「外れてはいけないパズルのピース」であり、自分の世界そのものなんですよね…
だからこそ、“家族”という言葉が安心であると同時に、相手を繋ぎ止めるための足枷にもなってしまう。
その歪さがとても苦しいのに、ものすごく説得力がありました。
「この居心地の良い檻」と「生きていくために彼を求める、剥き出しの生存本能」という表現好きです。
依存や執着という言葉でもまだ足りない感情を、言葉にできるのが本当にお見事です。
ぜひ、読んでみてくださ…続きを読む