概要
その特等席は、いつか終わる砂の城
気怠い午後。天神弥生は、高校生の弟・聖治と共に居間で過ごしていた。弥生は聖治に話しかけるが、その声が届かなかった。「耳が詰まってるんじゃないの?」弥生は、聖治の耳かきをすることにする。聖治を膝枕に乗せ、竹の耳かきで彼を自分の世界へと縛り付ける。耳かきと、一つのイヤホンが繋ぐ、切なくも温かい姉弟の物語。妖神と人の奇譚。
【妖神(マガカミ)】
人を唆して悪行を勧め、災いや不吉な出来事をもたらす存在
https://kakuyomu.jp/works/16817330667360315997
馬村 ありん様の企画
【偽KAC20262】【お題「そば」】~偽カクヨム・アニバーサリー
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!姉弟の距離感が切ない
深い山奥に天神家の古い日本家屋はあった。そこに住むのは和装の女性・天神弥生とその弟で高校生の聖治。ある日、弥生が声をかけても、聖治は無反応だった。耳がつまっているんじゃないの? 弥生は聖治の耳かきをしてやることに……。
耳かきをここまで細やかに描写されたことに感心しました。引用させていただくと、「竹が薄皮を擦過する微細な振動」など実際に耳かきをされているようなリアルさを感じます。
弥生と聖治の姉弟の距離感が切ないです。仲のよい姉弟の距離感。でも、それはいずれ失われてしまうことになる。姉弟というのはいつまでも癒着してはいられないからだ。その貴重な瞬間をかみしめる姉・弥生の心情が伝わってくる…続きを読む