概要
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!毒づく、無毒ではいられないから、それでは護れないから
モノローグが特徴的です。
満員電車や街の人々を毒っ気のある独特な比喩で切り捨てる、知的で軽妙なユーモラスな語り口。
主人公である彼女は善良ではいられない選択をしました。
法を遵守し、大多数の大衆を正義の基準とするのなら、彼女は歪んだ正義感を抱えています。
読み進めるほどに主人公の決断と計画の行方が気になると思います。
それぞれの背景を持つ登場人物達に、どう向き合うのか。
読み進め、読み終えた時に、何を思うのか。
皆様も、ご一読ください。
私はあまり得意ではないコーヒーを飲みたくなりました。
舌に残る苦みと、味わい深い香りがしばらく鼻腔に残り続けるような。
余韻の残る作品です。 - ★★★ Excellent!!!守りたい笑顔がある。そのために少女は、何を?
どこにでもある日常。
けれど、その日常を歩く少女の目は、少しだけ世界の綻びに敏い。
街のざわめき、スーパーの匂い、病院の静けさ。
彼女の独白は、どこか歪で、どこか優しく、
ありふれた風景の中に潜む“違和感”をそっと掬い上げていきます。
ふとした出会いが、物語の輪郭を揺らします。
まだ語られていない何かを抱えた少女の胸の奥で、静かに、しかし確かに、何かが動き始めます。
入院する幼い子を見舞い続ける少女。
その小さな笑顔を守るために、彼女はどんな決断をするのでしょうか。
そして、偶然見つけた“会ったことのない兄”の存在が、彼女の世界にどんな影を落とすのか……。
鋭い観察眼と、他者への静か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!インパクトのあるタイトルからは想像もつかない
本作は、重い、あまりに重いテーマを扱い、切実な想いから始まります。
主人公は、「幼女を救うために手段を選ばない誘拐計画を企てる」という、
一歩間違えれば危うい歪んだ正義感を描きつつも、
作中に差し込まれる非常に美味しそうな「料理・グルメ」の描写が、
物語の救いとして機能しています。
このあたりの絶妙なバランスこそが作者様の手腕だと思います。
これもまた、現代のWEB小説のトレンドに一石を投じる珠玉の一作。
不穏で重い現実的な題材を扱いながらも、「毒っ気のある軽妙なユーモア」「美味しいご飯の描写」で、読み手の解釈で、毒にも薬にもなる本作。
本好きなら一度はふれてみたい作品です。 - ★★★ Excellent!!!冷徹な観察眼と、その裏にあるピュアな優しさ
語り手である「あたし」の語り口が非常に魅力的です。山手線の混雑、二日酔いのサラリーマン、デパートに群がる有閑マダムたちを、どこか冷めた、辛辣とも言える視線でバッサリと切り捨てるモノローグはテンポが良く、クスリと笑わせられます。
しかし、そんな彼女が学校をサボって向かう先が「虐待され、身寄りのない幼いアロハの元」であるというギャップに胸を打たれます。
大福を美味しそうに食べるアロハを見て喜び、髪を梳かし、小さな手を愛おしむ姿からは、世間に毒づく彼女の根底にある、純粋で深い優しさが伝わってきます。
主人公の名前が分からないのが少し残念です。 - ★★★ Excellent!!!自作品の主人公にレビューしてもらいます
「明智先生! また妙な事件を見つけてしまいました!」
内田 食さんの『ウンポコ・ポルファボールの再興』。
まずタイトルです!
ぼく、思わず二度見しました。
「ウンポコ・ポルファボールって何だろう?」
って。
でも、こういう名前ほど気になるんですよね。
怪人二十面相の予告状だって、最初は意味が分からないから面白いんです。
序盤を読んでみると、少しずつ世界や状況が見えてきて、
「ああ、そういう話なのか!」
と分かってくる。
でも同時に、
「いや、まだ何か隠してるな?」
という気持ちにもなるんです。
登場人物たちも個性的で、これからどんな騒動に巻き…続きを読む