洋楽やピンチョンを愛する十七歳の「あたし」による、毒っ気のある語りが魅力的。マグロ騒動で出会う謎の男・暮根や、孤独な幼児アロアとの不器用な交流が鮮やかに描かれます。彼女が彼を探す理由とは?絶妙な比喩とテンポ感に惹き込まれる秀作です。