概要
正義は勝利ではなく、輪廻の呪いだった。
昔々あるところに――桃太郎。
鬼を退治し、正義を示したはずの英雄。
けれど、その物語には語られなかった続きがあった。
繰り返される正義の物語、ここに語られる。
鬼を退治し、正義を示したはずの英雄。
けれど、その物語には語られなかった続きがあった。
繰り返される正義の物語、ここに語られる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ 鬼を倒した正義が、巡る呪いになるまで ~
誰もが知る「桃太郎」の後日談、というアプローチ自体は珍しくないが、「正義は勝利ではなく、輪廻の呪いだった」という一行の提示が、この1,003文字の小品の質を決めている。鬼退治という勝利の物語の裏で、何かが終わらずに繰り返されている、という構造が静かに不穏だ。
レビューで「裏設定?別の世界線?」と評されている通り、説明を最小限に留めることで、読者自身に「正義の続き」を想像させる余白を残している。短くまとまった童話アレンジながら、勝者の物語が必ずしも終着点ではない、という視点の転換に惹かれた。
正義と呪いが地続きである、という発想自分が書く世界の「業の連鎖」というテーマとも静かに共鳴する一作。