もふもふは、癒しだけじゃない――守るために覚醒する物語

最初は正直、タイトルから「動物系ほのぼのエッセイ」だと思っていました。
けれど読み進めるほどに、その予想はいい意味で裏切られます。

本作は、ポメラニアンを軸に「癒し」と「守護」をテーマとして描く、感情密度の高いファンタジー作品です。
覚醒から始まり、能力の不安定さ、社会的な圧力、そして“裁き”との衝突へと段階的に積み上げられる構成が非常に丁寧で、特に初の本格戦闘では、判断・連携・立ち位置が明確に描かれ、強い緊張感とカタルシスを生み出しています。

シリアスな展開の中に、もふもふの存在が確かな温度を残し、読後には「守るとは何か」を静かに問いかけてくる――
そんな一作です。
……それはそれとして、くーちゃんはとにかく可愛い。

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